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カクヨム/なろう投稿作品についてアレコレ考えるブログ

小説投稿などについて書いてます。

「木々も鳥も人も」 #narou

オリジナル詞の紹介です。歌詞を想定したものです。

これはかれこれ14年前(2001年)、

「アメリカ同時多発テロ」により、

WTCが倒壊したときに生まれたモノです。

書きあがったのはその四日後、9月15日でした。

当時私は既に社会人でしたが、

家に帰って呆然とあの映像を見たものです。

その衝撃は、

3・11のあの「東日本大震災」の映像を見た時と匹敵するほどのものでした。

戦慄を覚えました。慄然としました。

そして、「未来」というのが一気に曖昧模糊となり、「安全」というものが朧になった時でもありました。

現に、世界は今でも不安定です。

最近あったパリでの同時多発テロを見ても分かるとおり、「安全な」「未来」はどこにも保障されていないことが露呈してしまった。

(「オウム事件」などもリアルタイムで体験してますが、それは今はさて置きます)

この詞に込めた意味がもっと漠然となっているくらいに平和になっていればよかったのですが……。

十四年を経てもなおその意味が鮮明であることに、

久しぶりに読み返した私自身、愕然としました。

なので、2015年の締め括りとして、

この詞を復活させる事にした次第です。

これ、かつては曲がついていたのですが

諸事情によりお蔵入りとなりました。

使いたいという方はご相談くださいませ。

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木々も鳥も人も

赤い空 見上げていた

君の 横顔

雪が

 溶けるよう

葉が

 落ちるよう

音もなく レリーフの 中

遠い異国くにの 夢を見ていた

生まれたて の ツバメ

風の

 音に

星の

 光に

連れて 行かれたの

帰り道 振り返った

 その時

昨日まで 思いもしなかった

 …………今

かくれんぼする

 少年たちの声

  取り残された

   影まで消えていく

小さな少女の

  紡いだ歌さえ

   唐突に余韻だけ

    響いて

藍あおいろのカケラも、もう

明るい朝

 生まれた君に

刹那の 希望を

 幽かに覚え

 空をあおぎ

 雲に 抱かれたの……

遠くまで

 見渡せるこの場所で

描かれた

 どんな未来やくそくも

もう 失ない

遺された指輪 誰が

 つけるの?

眠らない 目覚めない

 この町で

風と 雲と 灰色の砂漠が

まるで 初めから

 変わら ない ように

木々も

鳥も

人も

…………もう。

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なお、本作は「小説家になろう」のhttp://ncode.syosetu.com/n9764da/にも掲載されています。