カクヨム/なろう投稿作品についてアレコレ考えるブログ

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「深淵のジークフリート」より

拙作「深淵のジークフリート」より、

ある種名言的なものを抜粋してみようと思います。

ネタバレ回避しつつ。前半部より。

先ずは「序詞」全文--------

 リスペクトやオマージュなどという表現は、其処に在る事物(さくひん)──自らが表現したと思っている何か──の内に、自らの意志のみを起源とする要素(もの)が存在していない事実を取り繕うための隠れ蓑に過ぎない。斯くの様に表され、且つ、評され得る事物(さくひん)などという現象は、その大概はリフレクトかコラージュであるとして掲揚(カテゴライズ)されるべきものである。

 故に、造られたそれらを指してオリジナルであると喧伝するような意識の人間たちのその精神活動に続く現象には、創造(クリエイション)という語彙よりも発展応用(イノベイション)という熟語を象嵌(あてはめ)る方が、僅かなれども真理に近い。

 哀れなのは、『新しいもの』と銘打たれた現象が、既存の事物に拠って立つという実態を理解する為の基本概念すら持ち得ぬ、表層的集団依存の精神である。

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いきなりおカタい。

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「……キミはこの漫然瞞着(まんぜんまんちゃく)たる幻想に溺れていたいの?」

 独自の四字熟語登場。

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『簡単に言うとね。あいつは無だ。……無に限りなく近いって言った方が正確かな』

「無?」

『何も無い。無いが故に全てを内包する。最上位の相(クラス)であると同時に、有のメソッドを限りなく無数に持ってる。……持ち得る、というのが正しいかな。どっちにしても、存在の強度が普通じゃない。少なくとも、こっちの世界のほぼ有らゆる事象以上にね』

「んー……神みたいなものか?」

 ある男の正体

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「僕はその準備を殆ど終えた。後は王手をするだけと思っていたのに、一部の強情な意識が邪魔になったのに気が付いたんだ。その意識ゆえに、奴らに都合よく利用されてしまう、そんな要素」

「それが僕の邪魔をする。軽脆けいぜいな『神』に傅かしずく連中が」

「『神』が『本人』かどうかはともかく、そういう風に仕込みやがったからね。それがここに在る限りは、僕の目的は完全にはならない」

 ここ、重要な所。

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「わかるかい、この絶対的な力が。どうやっても決して抗えぬ力。全てが無駄になる力。従うんだ。僕の力に。世界は僕のこの力の下で、初めて真実を手に入れる。唯一無二の絶対の、超克の意志に拠る世界に、争いなんてないんだよ。僕達のような意志の鋳型が生まれてから、数え切れないほどの時間を経て、ようやく『世界』は僕を実装することに成功したんだよ」

「世界が意図的に忘却した原初。後発のモノが起源を封印した世界。全てを内包し得る、熱情と願いの融和による無。これは僕の役割だ。殺意の無い世界のため、苦しみのない世界のため。偽りの支配者からの解放のため、無意識な隷属からの脱却のために」

 ここも重要な所。

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「世界は有限なのだ。故に不完全なるモノ、暗昧なるモノが無尽蔵に猖獗(しょうけつ)して良い道理など無い。その為の我らだ」

 ここも重要な(ry

まだまだ抜き出したいところはありますが、ネタバレ回避となると制限されるのが実情です。

詳しくは、拙作「深淵のジークフリート:http://ncode.syosetu.com/n3904cv/」をお読み下さいませ!