そもそもプログラムの世界というのは #narou
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#これは「小説家になろう」の活動報告にも掲載した内容です。--#
#連載中の「電脳戦姫ZERO」についての記事です------------#
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そもそもプログラムの世界というものは
現実世界を忠実に模倣させるところに起源があるわけで。
それ(=シミュレーション)を早くしたり遅くしたりすることで、
様々な事を効率よく計算・予測することができるわけです。
「電脳戦姫ZERO」の世界でも、その概念は生きています。
話は変わりますが、「システム」と一言で言っても、
実はOSI参照モデルに順ずると、
・アプリケーション層
・プレゼンテーション層
・セッション層
・物理層
の7層(レイヤ)に分かれています。
「電脳戦姫ZERO」では話の複雑化を避けるために、
OSI参照モデルに於ける第7層「物理層」と「それ以外」に分けて話を進めています。で、「それ以外」の所(1層~5層+6層)をひっくるめて「論理層」と呼んでいます。
Chapter 2 で「境界面」という表現が出てきますが、
これはOSI参照モデルに於ける、第6層「データリンク層」が近いです。
が、現実世界(=第7層:物理層)から見ても、その区別がつきません。
あくまで「第6層」以上の層(レイヤ)からしか、「第6層」は認識できません。
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ここで以下のツッコミが入るかもしれません。
「『論理層』には物理層も含まれるんじゃね!?」
そうです。
プログラムの世界においては、
「論理層」というのは、システム構成の階層構造を
「論理的に層(レイヤ)に落とし込んだもの」を指します。
なので、OSI参照モデルだろうが、
分散型エンタープライズアプリケーションだろうが、
その全ての階層構造は「論理層」と言えちゃいます。
ちなみに単純に「論理層」や「論理構造」というと、
「クライアント層(←電脳戦姫~における『物理層』に近い」
「プレゼンテーション層」
「ビジネスサービス層」
「データ層」
のように区分されます。
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が、「電脳戦姫ZERO」では、
あくまで「物理層」と「論理層」という表現で貫きます。
もっと噛み砕くと「物理層=物理主体による認識の世界:現実世界」、「論理層=論理主体[意識]による認識の世界:仮想現実世界」……となります。
その二つの世界が同時並行的に存在し、
互いに干渉しあっている世界というのが、
「電脳戦姫ZERO」の世界というわけです。
「福音の徒《ゴスペルリーダー》」は論理層を主体に、
「人類」は物理層を主体に生きている存在です。
さぁて、どっちが勝つんでしょうか(´ー`)