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カクヨム/なろう投稿作品についてアレコレ考えるブログ

小説投稿などについて書いてます。

小説の書き方について

気付いてしまった。
いや、今さらようやく気付いたというべきか。

とにかく私は認識した。

私が気付いた「小説の書き方」について
忘れないうちに形に残しておこうと思う。

 

文章能力への自信

私は自分の日本語能力には、とても自信がある
特に「書き言葉」。

10歳の頃から小説らしいものを書き始め、
途中仕事が激務に過ぎたり結婚したりでブランクが数年あるが、
それでも20年以上は文章を書き続けてきたからだ。

ちなみに本気で「小説を書きたい!」となったのは
中学生の時に遭遇した「ロードス島戦記」を読んでからだ。
そこからカウントしたとしても、
(ブランク分を差し引いて)17~8年は書き続けている。

ロードス島戦記」「風の大陸」「卵王子カイルロッドの苦難」「銀河英雄伝説
……枚挙に暇がないのでこの辺にしておくが、
これらの作品に出会わなければ、
小説を書き続けている自分なんて、今ここには存在していないだろう。

言うまでもないが、ディードリット俺の嫁である。

 

そして敢えて言おう。

私は教育学部 外国語外国文学科卒である。
よって外国文学にも山ほど触れてきた。
大学時代に読んだ本の総数は、少なくとも2000冊。
多めに見積もれば2500冊。
当時はとても読むのが早かった。(←過去形)
そして私はものすごく真面目な大学生だった。いや、ほんとに。

 

このキャリアこそが、「自信」の根拠になっているわけだ。
わけなのだが……。

 

Web小説の文章能力

最近のweb小説を見てると、

初めての投稿」とか「書き始めたばかり」という人の作品で
目を疑うことがしばしばある。

 

下手くそ、なわけではなくて、上手いのだ。

 

場合によっては中高生が書いていることさえある。
表現の幅は少なくて、言い回しが稚拙だったり、
誤用しているのを目にすることは間々ある。
そりゃそうだ、中高生は我々に比べて
日本語に接している期間が年単位で少ないのだから。
圧倒的な時間的アドバンテージを持つ我々社会人が
そこにいちいち目くじらを立ててどうするのかと思う。

だがともかく、それらを差っ引けば、上手いのだ。

私などよりもずっと「魅せる」文章を書く
ノンキャリアな、あるいは、若い方々が多い。多すぎる。

 

つまり、読者が求めていたのは……

正直言って、文章力では良くても互角。
多くの作家は、私を含めてほとんど横並びだ。
(好みの問題は多々あるけれども)

としたら、勝負する場所はそこではなかったのだ。

私は文章能力だけは自信がある。
それを鍛えてきた事が間違いだったとは思わない。

だが、そればかりを重視し過ぎてしまったかもしれない。

 

構成に関しては、
アリの這い出る隙もないくらいにがっちりプロットを組み、
終始一貫、物語に完璧さを求めてきた。

だが、結果としては……ウケない。評価されない。
これが現実だ。

読者が求めていたのは、そこじゃなかった

 

物語が完璧であることなど、
こと、web小説の読者には、求められていない。
せいぜい、「矛盾が目立たないこと」レベルの要求でしかない。

そもそも「完璧な物語だ」と思うこと自体、
作者側の傲慢な思い込みや、自己満足でしかない。

 

もっとも、私がもっとプロット巧者であるならば話は別だが
所詮は我流の構築術。そもそもそこからして完璧でも何でもない。
残念ながら認めざるを得ない。

 

20年、何故か守り続けてしまったもの

私がWebで小説を初めて公開したのは、1997年頃だ。
(当時は自分でHTMLでwebサイトを作って公開していた。blogなんてなかった)
だから、
Web小説歴だけでも足掛け20年近いということになる。

実はずっと、この問題には目を背けてきた。今年まで。

自分のやり方は間違えていないという前提で
物語を紡いできた。だが、20年である。さすがに気付けよ。
なぜ鳴かず飛ばずなのか、現実を見ろよ。

 

というわけで、そんな私のそれまでのやり方を
実質20年の小説書きの中で初めてぶち壊してみた。

 

シスターシスター♡双方向性三角関係の書き方

その結果が「シスターシスター♡双方向性三角関係」という作品だ。

この物語は、ある意味、即興劇である。

「舞台装置と大きな流れ」だけを提示して、
あとは登場人物たちに好きに進めさせていく
難問が湧こうが行き詰まろうが、
登場人物たちになんとしても解決させていく。

私は仕事をしない演出家、兼、舞台監督という位置付けだ。

 

その結果どうなったか。
少なくとも従来作品よりは評価いただいている

爆発的な人気作、ではないけれども、
私のこれまでのどの作品よりも高評価だ。ありがたい!

 

テンプレートへのこだわりをなくす

これはつまり、「やり方を変えて正解」だったということだろう。
私の中に存在していた「べき論」、いいかえれば「テンプレート」。
これを洗い直してぶち壊してみた結果、
オーライの方向に動いてくれている。現在進行形だ。 

こうなってくれればしめたものだ。

あとはひたすら試行錯誤を繰り返すだけである。
方法論のテンプレートなんて、人気の商業作家になってから
改めて考えれば良いのだ。

 

なんで「自分で創ったに過ぎないやり方にこだわっていたのか」。

今となっては甚だ疑問である。
それがベストなものだと思考停止していたのか。
それともやり方を変えることに尻込みしていたのか。

いずれにせよ滑稽である。
実績もないのに、私は何を守ろうとしていたのか。

 

遅きに失した感が甚大ではあるが、
このことに実感をもって気付けたことは、幸運だったと思う。

これからは、こだわりを持たず、
色々な書き方にチャレンジしてみたいと思う。

 

というわけで

私がながーいながい時間をかけて
ようやっと気づいた問題をこうして共有させていただいた。

もし行き詰ってる方や低評価に悩む人がいるなら
是非踏み台……参考にしてやっていただきたいと思う。

 

kakuyomu.jp

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