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カクヨム/なろう投稿作品についてアレコレ考えるブログ

小説投稿などについて書いてます。

「セイレネス・ロンド」第二部 冒頭部分

カクヨム セイレネス 創作 小説

4月公開予定の「セイレネス・ロンド」第二部、
歌姫は壮烈に舞う」の冒頭部分を先行公開します!!

 

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 狙うは『空の女帝』――。

 戦闘機にとって、戦場の空はとても狭い。右手に操縦桿を握り、左手で仮想キーボードを叩きながら、青年は目を見開いて空を探査する。HUDに次々と敵味方の機体情報が表示されては、爆炎の中に消えて行く。

 目標は真紅の戦闘機。ヤーグベルテの守護神、空の女帝。

「いた……!」

 青年は歯を食いしばる。純白の戦闘機が、宵闇に落ちかけた空を煌きらめきながら駆け上がっていく。上空で待ち構える真紅の戦闘機が、悠然とフレアを撒き散らす。空が白色の閃光に覆われ、やがて爆炎の熱量に飲まれた。

「当たるはずもない、か」

 青年はミサイル発射スイッチから手を離し、薄い笑みさえ浮かべてみせた。『空の女帝』は、多弾頭ミサイルの一発や二発で落ちる相手ではないのだ。

 『空の女帝』の真紅の機体は上空を殊更にゆっくりと旋回した。まるで青年を待っているかのように。彼女は流暢なアーシュオン語で言った。

『久しぶり、白皙の猟犬』
「――そうだな」

 通信回線が奪われていた。だが、そんな事すら、『空の女帝』の前では驚くに値しない。余裕、なのだろう。

『アタシを殺せば、あんたは助かる。そういうわけか』
「……そういうことだ」

 それ以外に、助かる道はない。

『良いだろう。だが、アタシは手を抜かない』
「望むところ」

 白皙の猟犬と呼ばれた青年は、一人頷いた。

「始めよう、カティ・メラルティン」
『……そうだね』

 空の女帝――カティ・メラルティン――は、静かに応じた。

 

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こんな感じです。
第一部を読んだ人は「ナ、ナンダッテー!?」となるでしょうか。

頑張って4月に間に合わせようと思いますので、
応援のほどよろしくお願い致します!

まずは第一部(↓)を!

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