樹脂標本を作ってみよう(2)
というわけで
の続きです。
中に入れるもの
ただ樹脂を固めるだけではつまらないので、中に入れるモノを考えましょう。樹脂標本、ですからね。基本は。
良いのは「花」「昆虫」このあたりですが、その他何でも想像力の許すままに封入することができますよ。
昆虫に関しては私自身が今時点で研究途上なので書きません。夏の終わりころには書けるかな?
花。
さて、前回も出てきた写真↓です。
レンギョウやエゾムラサキツツジ、フキノトウ、フキ、フクジュソウらがそのままの色で封入されてますね。(ツツジはちと色変化してますが)
この花たちは全て例外なくドライフラワーです。タンポポの綿毛はちょっと特殊なので例外。
原色ドライフラワー
「ドライフラワー」と言うと、茶色がかった枯草っぽいものを想像されると思います。もしくは、「プリザーブドフラワー」とか。ここで使うのはどっちでもありません。
せっかく封入し、半永久的に置いておけるのですから、色は鮮やかなほうがいいに決まってます。ので、「原色ドライフラワー」という製法に辿り着きました。と言っても大したことじゃないんですが。
原色ドライフラワーを作るのに必要なのは二つ。
②密閉できる容器(ジップロックのコンテナおすすめ)
大きさは作りたいドライフラワーに合わせてチョイス。 大きめが良いです。
……この二つです。
どっちもホーマックとかホームセンター行けば購入できます。
原色ドライフラワーの作り方
作業自体はとても簡単です。
実際にフキノトウをドライフラワーにした時の写真があったので簡単に見てみましょう。
①まずは素材をゲット。
大きな素材=大量の樹脂を使うのでお勧めできません。
だいたい4cm*4cm~5cm*5cmで余裕が出る程度のものを選びます。思いのほか小さいですよ。5cmで余裕がある大きさって。
※このフキノトウはグラスに入れてみたくて取ってきたので、それよりははるかに大きいです。
② ↑でも紹介しているこの粉を使います。「ドライフラワー用乾燥剤」です。
中身はシリカゲルです。が、安いのでケチケチせずにこの製品を購入しましょう。
③形を崩さないように、しっかりとゆっくりとこの粉を敷き詰めます。
細かい粉なので、葉っぱの立体感とかも維持できます。
↓こんなふうに
びっしりと。完全にかくれるところまで。
④コンテナの蓋をしっかりしめ、ついでにジップロックの袋なんかに入れて7~10日程度保存します。湿度厳禁!
⑤一週間後に取り出したのがこちら。
シリカゲルの粉がびっしりついてますね。色はちょっと黄色くなってしまいましたが、まぁ良しとしましょう。樹脂に浸されると少し鮮やかになるので、そこに期待です。
⑥シリカゲルの粉を柔らかく細い筆で丁寧に落とします。
実はここの作業が一番神経使います。なんせパリッパリに乾燥しているので、ちょっとした衝撃でも折れちゃいます。あらゆる場所がHP1です。ちょっとしたダメージで死にます。このデリケートさは最後までポイントになるのでよく覚えておきましょう。
これで素材ができました。
この子は最終的にはこんな具合になっています。
(写真は樹脂流し込み直後)
気泡が気になるところですがこれはスポイトで吸い取っています。
ああ、スポイトも大事でした。
私はこれ使ってます。ものすごい勢いで減ります(笑)
参考になりましたか?
次は樹脂を実際に混ぜ合わせたりなんだりするところのメモをば。