ここまでくると、あの神話を連想してしまう
築いてきたものが一瞬で崩れる、
あるいは築くことさえ許されない、
自分のあずかり知らぬところで何かが起きて、
なぜだか知らぬ間に巻き込まれる。
「人を人として扱わなくてよい」という立場になって、
「扱ってはいけない」という思想を(暗黙であったとしても)押し付けられたら最後、
その空間では、人間のままではいられない。
インスマウスやらロイガーやらトゥチョ=トゥチョ人やらを連想せざるを得ないというか。
あそこの上層部は「旧支配者」というにはあまりにもチープな存在だけども。
しかし、その社会世情は、諸外国から某国を見るとき、
まさに「這い寄る混沌」、旧支配者ナイアーラトテップと呼ぶにふさわしい。
無形にして全知全能、抗うことのできない何か。
北朝鮮という枠の内側だと思ってみているが、
その実そこに恐怖を感じて、このように具象化している行為こそ、
自身が朧に持っている(自身に直接降りかかりうるであろう未来への)恐怖や不安を示していると言えるのではないかと思う次第。
心のそこから他人事だと思って
「客観的に」考えていると思い込めている人は幸せだなぁと呟いてみる今日この頃。